毎晩ぐっすりと眠れていますか?

「睡眠に関しての革新的な真実」というのは、睡眠を専門とされる業界でもまだまだ謎に包まれているそうです。しかし、夜11時から2時の間に眠ると体内から成長ホルモンが放出され若々しくいられる等、睡眠に関する研究は様々な分野で進み、その重要性については誰もが知る事実でしょう。

私たち人間は、太古の昔から朝日と共に目覚め、日中は体を使いきり狩りをし、夕陽と共に体を休め、翌日のための英気を養うといった、自然と調和した暮らしをしてきました。
実は今もこのリズムは私たちの体の中に宿っていると言われ、早寝早起きをすると体調が良くなる感じがするのは、このためだとも言われています。

では今の現代人の暮らしぶりはどうでしょうか。
働き方改革が掲げられ、以前よりは「深夜まで残業している」という声はあまり聞かなくなってきましたが、その分、SNSやネットサーフィン、ゲームなどに時間を費やし、知らぬ間に私たちの毎日を脅かし、脳や体を刺激する新たな消費時間が増えていたりなどしていないでしょうか。

自律神経を意識した生活をしてみる

私たち現代人の大半は自然のリズム=地球時間を無視した生活をしてきています。
日常生活上、原始時代の様に夕陽と共に仕事を終えるというわけにはいかないですが、体のリズムはそれを望んでいるので、意識的に「休む」という技を身に付けなくてはなりません。

自律神経の理想バランスは交感神経・副交感神経と共に「1:1」であることとされていますが、私たちの今の生活を自律神経のバランスに置き換えてみると、交感神経が3:副交感神経が1といったアンバランスな状態が長く続いています。このことが、知らぬ間に体への負担が蓄積し、慢性的に不調を感じやすくなってしまう状況をつくりだしています。さらに女性の場合は、40歳を過ぎると女性ホルモンの量が減少してくるので、それを補いサポートするために、自律神経がより活発に活動しはじめます。ただでさえ日常生活でアンバランスな状況の上に、水面下で自律神経の過酷な労働が激しく行われているので、「毎日が調子がいい」と実感することがとても難しくなります。またこの様に、自律神経は互いにバランスを補い合いながら私たちの心と体、免疫機能を支えてくれているので、体をいたわり感謝する上でも、意識して「休む」ことこそが、人生100年時代の重要な知識と習慣行動になります。

1日5分「呼吸」もジムに行く

以下の表は、交感神経・副交感神経がそれぞれの部位に及ぼす作用をまとめた一覧になります。
人間の体はとても精密にできており、それぞれの作用・反作用をバランスしながら、私たちの体を守ってくれています。副交感神経とは体がリラックスした状態ですが、表をみるとどうでしょうか? 体の内側は外側の状況とは裏腹に活発に活動し、私たちの体を支えてくれています。

【交感神経・副交感神経の作用】

交感神経 副交感神経
エネルギー 発 散 蓄 積
エネルギー代謝 酸化・分解・異化作用 還元・同化作用
食欲 抑 制 活 発
性欲 抑 制 活 発
血管 収 縮 拡張し栄養運搬
血糖 上 昇 下 降
血圧 上 昇 下 降
消化腺 分泌抑制 分泌促進
少量で濃い 多量で薄い
起毛筋 収 縮 弛 緩
心臓 鼓動早い 鼓動遅い
胃腸 抑 制 活 発
血液PH 酸性化 アルカリ化
昼間活発 夜間活発

人は、体調が悪くなるとすぐに薬を飲んだり、目の前に起こる局所的な症状を回避するための突発的な行動を取る方が多いと思います。しかし、私たちがまず先に取り組むことは、「自律神経を整える」等、体の内側の本質的な作用を見直すことなのです。
もちろん緊急事態は別です。個人の誤った判断ではなく、専門医からの助言をすぐに求めに行く事が全てにおいての前提条件になります。

また以前、海外で呼吸のリトリートを営む有名な呼吸家が「呼吸も毎日ジムに行く必要がある」という事を教えてくれました。これは普段私達が当たり前にしている呼吸でさえ、実は体の潜在的な可能性からみても全体の2割ほどしか使えていないとのこと。だからこそ、1日5分でも「呼吸もジムに行く必要がある」ということを彼は話していました。呼吸もジムに行くとは、意識して毎日鍛えるの比喩になりますが、優れた呼吸法は私たちが予想をする以上に体に高いパフォーマンスを発揮してくれ、心と体に究極の安らぎ・幸福感を与えてくれます。

これと同様に、自律神経も整えることで私たちの体に与える恩恵は計り知れません。自律神経の場合は「鍛える」というよりは、常日頃から私達のために働いてくれているので、体にたっぷりの感謝をし「意識して整え休める」ことが重要になります。この表でもわかる様に、自律神経はすべての器官に大きな影響を及ぼしています。人生100年を意識した健康リテラシーを養うためには、「自律神経を制するものは人生を制する」くらい私たちにとって大切な習慣です。また、消活においても「自律神経を制する者は消活(消化器)を制する」と言って良いくらい大切な身体的リズムなのです。

休み下手のための自律神経を整える五感アプローチ

常日頃、交感神経過多な暮らしをしている私たちは「休み下手」の方が多いのも事実です。
そんな方々にオススメなのは、日頃使っていない五感を意識して使ってみることです。私たちが日常よく使う感覚は「視覚」や「聴覚」といわれ、逆にあまり使っていない感覚というのが「触覚」や「嗅覚」「味覚」といったものになります。
味覚の場合は毎日飲んだり食べたりしているので、使っているだろうと思われがちですが、ここでいう「味覚」とは、何かをしながらとか、意識もせずに食べているといった感覚とは一線を引いた「今を意識した感覚としての味覚」が感じられているか? を指しています。瞑想法の一つに、目の前のものを様々な感覚を意識しながら食べるといった「食べる五感瞑想法」なるものもあるぐらいです。それほどに「味覚」は、実は使われていない眠った感覚だと言えます。

個人的にかなり即効性があり、お勧めしたい五感アプローチは「肌に触れる触覚に関するアクション」です。お気に入りのオイルやクリームを使い、お腹をのの字に描くように優しくマッサージしてみる、腕や足、首筋などを優しくさすってみる等、自分の身体に触れるという行為は究極なリラックスへとつながります。素材は体質別に様々がありますが、消活を意識したお腹のマッサージであれば、レモングラスやレモン、カモマイル、バーベナ入りのオイルやクリームがおススメです。
また、もっと手軽にリラックスを取り入れたいという方へのお勧めは「嗅覚」使うことです。エッセンシャルオイルを使ったアロマテラピー等は既にお馴染みのリラックス法ですが、大切なのは地味に続くということなので、ご自身のライフスタイルに合わせて、キャンドルなのか、入浴剤なのか、専用のバーナーをつかって香を焚くなのか……等、アロマにも様々な楽しみ方があるので、ご自身の普段の行動リズムに沿ってどんなセルフケアが合っているかを見極めてください。消化を活性化する香の種別として代表的なのは「ミント」になりますが、個人的には「シナモン」もかなり効果があると感じています。

これは味覚の部類にも入りますが、「ハーブティ」の飲用も、手軽で色々な種類があるのでオススメです。消活観点からのお勧めセレクトは「リコリス」「ミント」「バーベナ」「レモングラス」「シナモン」等です。ハーブティなら「味覚」「嗅覚」が一石二鳥で補えるので、抜群のセルフケアメソッドになります。市場にはそれぞれのハーブがブレンドされた魅力的な商品が沢山ありますので、ぜひいろいろ試されご自身の究極な一杯を見つけてみてください。

おわりに

今回は「自律神経を意識した生活をしてみる」というお話を中心にご紹介させていただきました。それに伴い、自律神経の働きと各部位への影響や、消活ライフを実りあるものにするために、40歳を過ぎたら「自律神経を整えるが先決」ということもお伝えしました。意識して鍛える(=休ませる)ことが、自分自身の体を目覚めさせるのに重要なアクションになってきます。当たり前に存在するものとせず、自分にピンときたものを実験し、是非試してみてください。

さて、いよいよ始動したLIFE100 Selfcare Laboratory(セルフケア・ラボ)では、もっと気軽に自分自身をみつめる体験をしていただくため、カフェ形式のミニセミナーを開催することになりました。
「実感・体感がモットーのラボ型学習」だからこそ味わえる、感動体験をぜひ実感しにきてください。「体って面白い!」「体って不思議??」といった小さな興味から、自分にあった一生物のセルフケアがきっと見つかるはずです!腹落ちした物だけが自分の身につきます。

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